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有給・労務

介護の処遇改善手当を増額したら残業代単価も更新、割増賃金の落とし穴

賃上げの原資は確保できたのに、「手当を増やしたら残業代の単価はどうなるのか」で手が止まっていませんか。処遇改善手当は、毎月払うかぎり割増賃金の計算に響きます。反映が漏れると、本人は気づかないまま未払いが積み上がるおそれがあります。この記事では、手当の増額と割増賃金単価の関係を、事業所の勤怠・労務の視点で整理します。

2026年度は「手当の増額」が全国で起きている

2026年度は、介護報酬の期中(臨時)改定で処遇改善が拡充されました。報道によると、介護職員を中心に月1.0万円相当(3.3%相当)の賃上げが可能となり、生産性向上や協働化に取り組む事業所には月0.7万円相当(2.4%相当)の上乗せ区分があります。定期昇給込みで最大月1万9000円の引き上げを目指す内容です。対象も介護従事者全体に広がっています。

出典:

多くの事業所は、この賃上げを「処遇改善手当」として毎月の給与に上乗せして支給します。ここで見落としやすいのが割増賃金です。

毎月払う処遇改善手当は、割増賃金の計算基礎に入る

時間外・休日・深夜の割増賃金は、1時間あたりの賃金(単価)に割増率を掛けて計算します。この単価の基礎から除外できる賃金は、労働基準法施行規則で限定されています。

  • 家族手当、通勤手当、別居手当、子女教育手当、住宅手当
  • 臨時に支払われた賃金
  • 1か月を超える期間ごとに支払われる賃金(賞与など)

処遇改善手当は、毎月支払う限りこの除外項目にあたらないため、原則として計算基礎に含めます。つまり、手当を月1万円増やしたら、残業・夜勤の割増単価も上がります。賃金改善の対象にできる手当の範囲は、加算の側のルールでも別に定められています。実際の運用は、次の資料で確認できます。

※個別の計算や就業規則の改定は、社会保険労務士などの専門家にご相談ください。

反映漏れが起きやすい場面

  • 給与システムの「割増単価の基礎」に新設した手当が入っていない
  • 夜勤の多い職員ほど、単価差による不足額が大きくなる
  • パート職員の時間給に手当を上乗せしたのに、時間外の単価を据え置いている
  • 賃金規程・給与明細の項目名が、手当の新設に追いついていない

割増賃金の正しさは「労働時間の記録」で決まる

単価が正しくても、時間数が不正確なら残業代は正しくなりません。介護現場では、申し送りや記録業務で定時を過ぎる、打刻を忘れる、夜勤の日をまたぐ勤務が読み取りにくい、といったことが起こりがちです。労働時間は客観的な記録で把握する必要があり、手書きの出勤簿だけでは後から検証しにくくなります。

手当の増額で単価が上がる今は、時間数のブレがそのまま金額のブレになる時期でもあります。

絆太郎でできる備え

絆太郎(ばんたろう)は、介護現場を運営する会社が自分たちのために作った勤怠・シフト管理システムです。割増賃金の単価計算そのものを行う機能はありませんが、その土台となる勤怠の正確さを支えます。

  • LINE打刻:スマートフォンのLINEから出退勤を記録でき、記録の客観性を保ちやすくなります。
  • コックピット:出勤状況や打刻エラーを検知して確認できるため、締め日前に打刻漏れを拾えます。
  • AIシフト自動生成:配置基準・希望休・夜勤や連続勤務の制限を考慮してシフトを作成します。時間外が特定の職員に偏るのを抑える助けになります。
  • 複数事業所を1画面で統括:事業所ごとの勤怠の状況を、まとめて確認できます。

勤怠の確定データを給与計算の担当者や社労士に渡す流れを整えておけば、手当の改定後も反映確認がしやすくなります。

今月中に確認したい4つのチェック

  1. 新設・増額した手当は、毎月支給か臨時か(賞与扱いか)を整理する
  2. 毎月支給の手当は、割増賃金の計算基礎に入っているか給与計算で確認する
  3. 賃金規程・雇用契約書に、手当の名称と計算方法が反映されているか見直す
  4. 打刻漏れ・打刻エラーを、締め日前に確認する運用をつくる

まとめ

処遇改善手当は、毎月支給する限り、残業・夜勤の割増単価に影響します。賃上げを職員の納得につなげるには、手当の支給だけでなく、割増賃金の反映と正確な労働時間の記録までそろえることが大切です。まずは給与計算の設定と、締め日前の打刻確認から見直してみてください。

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📌 絆太郎(ばんたろう)は、介護事業所のための勤怠・シフト管理システムです。LINEで打刻・申請、AIでシフト作成、有給・常勤換算も自動。初月は基本料金が無料。

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この記事の監修
監修者 塙 啓之
塙 啓之はなわ ひろゆき
株式会社はなひろ 代表取締役

介護業界で25年以上、現場・介護施設の管理者・ケアマネジャー(介護支援専門員)を経験。2013年に株式会社はなひろを設立し、福島県でデイサービスなどの介護事業所を運営。自社の現場で使うために生まれた勤怠・シフト管理システム「絆太郎」の開発と、本ブログ記事の監修を行っています。

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